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ザルツブルク音楽祭2013 ファン・ディエゴ・フローレス リサイタル [コンサート(海外)]

Liederabend Juan Diego Florez
Haus fur Mozart

PROGRAMM
STEFANO DONAUDY : O del mio amato ben Nr. 18 aus 36 Arie di Stile Antico (1918)
STEFANO DONAUDY : Quand'il tuo diavol nacque Nr. 19 aus 36 Arie di Stile Antico (1918)
STEFANO DONAUDY : Vaghissima sembianza Nr. 14 aus 36 Arie di Stile Antico (1918)

GEORG FRIEDRICH HANDEL : Arie des Jupiter: Where'er you walk aus Semele HWV 58 (1743)
GEORG FRIEDRICH HANDEL : Arie des Jupiter: I must with speed amuse her aus Semele HWV 58 (1743)

GIACOMO MEYERBEER : Romance des Raoul: Plus blanche que la blanche hermine aus Les huguenots (1836)

GIUSEPPE VERDI : Arie des Gaston: Je veux encore entendre ta voix aus Jerusalem (1847)

FRANCESCO PAOLO TOSTI : Ideale (1882)
FRANCESCO PAOLO TOSTI : Vorrei morire (1878)
FRANCESCO PAOLO TOSTI : Parted (1900:1903)
FRANCESCO PAOLO TOSTI : L'alba separa dalla luce l'ombra (1907)

PABLO LUNA : Paxarin tu que vuelas aus La picara molinera (1928)

JACINTO GUERRERO : Flor roja aus Los gavilanes (1923)

JOSE SERRANO : Jota aus El trust de los tenorios (1910)

GAETANO DONIZETTI : Arie des Roberto: Come uno spirtoangelico aus Roberto Devereux (1837)

(アンコール) 6曲くらい

INTERPRETEN
Juan Diego Florez, Tenor
Vincenzo Scalera, Klavier

*****

8/29(木)18:00~20:10頃

フローレスの「歌曲の夕べ」。
こちらも早々に売り切れになった人気公演。
幸運なことに1階最前列で聴くことができました。

第1曲目からフローレスの素晴らしい歌声に大興奮!
抜けるような輝かしい高音、長い息のフレージング、明晰に転がしたアジリタ等、難度の高い驚異のテクニックもものともせず、さらりと余裕で歌い上げてしまう。
そのうえ表現力豊かな情熱的な歌声で、聴いている方もテンションが上がってしまいます。

歌の素晴らしさだけではなく、とにかく楽しいリサイタルでした。
たとえばある曲を情熱的に歌っていたフローレスの歌声が、フィナーレ直前に突然、ピアノと共にストップ。 固唾をのんでフローレスが発する最高音を待ち構えていた観客に向かって、茶目っ気たっぷりに指を振って「もう少し待つんだよ~!」と言わんばかりに指を振ってじらした後に、息の長い、輝かしい最高音を発しての見事なエンディング。
熱狂的な拍手喝采が起こりました。

こうしてフローレスが1曲歌うたびに、観客全体がどんどん、沸きに沸き、フローレスと観客が一体となって盛り上がった素晴らしい公演。

アンコールも6曲くらい歌ってくれ、1曲、歌い終わる毎に、スタンディング・オベーションの大きな拍手が何度も続き、更なる盛り上がりで終わり知らず。

フローレスがアンコールの曲名を告げる前に、「ロッシーニ」とリクエストをする観客がいたり、期待していた曲名とは違ってがっかりする人がいると、フローレスが「これも良い曲だよ!」と言って歌い始めたりと、フローレスと観客との相互のやり取りがこれまた楽しい。

何曲目かのアンコールで「マライア」(?)とかいう曲を歌った後、ふと客席後ろを振り返ると、ザルツブルク音楽祭のペレイラ芸術総監督が一人、立ち上がって大喜びで拍手をしていらした。
どうやらマライアをペレイラに引っ掛けて歌っていたのかな~?

アンコール最後の方には待望の「連帯の娘」も!
これぞ世界一の最高のテノールと思えるべき、輝かしく、突き抜けるようなハイCの連発で圧巻。
そしてアンコールの締めは「リゴレット」の「女心の歌」。

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楽しく素晴らしいフローレスのリサイタルを堪能できて、ザルツブルクに来た甲斐がありました。
今回の音楽祭で一番、感動し、忘れ難い公演となりました!
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