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ザルツブルク音楽祭2013 「ノルマ」 [オペラ(海外)]

Vincenzo Bellini : Norma
Haus fur Mozart

LEADING TEAM
Giovanni Antonini, Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier, Regie

BESETZUNG
Cecilia Bartoli, Norma
Rebeca Olvera, Adalgisa
John Osborn, Pollione
Michele Pertusi, Oroveso
Liliana Nikiteanu, Clotilde
Reinaldo Macias, Flavio
Coro della Radiotelevisione Svizzera
Orchestra La Scintilla

*****

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8/30(金)19:30~22:40

チェチーリア・バルトリが歌う「ノルマ」最終日。
こちらも「ドン・カルロ」に次いで、早々に全日程が完売になった人気公演。
バルトリはザルツブルク聖霊降臨祭の芸術監督も務めているので大人気。

オケはラ・シンティッラ管弦楽団というチューリッヒ歌劇場母体の古楽器オーケストラ。
溌剌とした躍動感あるピリオド奏法。

演出はローマ時代ではなく、ナチス圧政下の戦時中という現代読み替え版。
3年前に同じザルツブルクで観たグルヴェローヴァのロマンティックなノルマとは違って、何やら暗く地味で、過激な演出。
巫女でもなく、信仰も神聖さもないので、歌詞と合わない場面が多々あり。

それでもバルトリの心情豊かな歌声は心に沁みる。
泣いたり、笑ったりと巧みな表現力。
ピアニッシモからフォルテッシモまでの幅広い強弱、凄味のある低音から高音までの明晰で滑らかな歌唱といい、ものすごくハイレベル、ハイパワーの歌唱で圧倒される。

ポリオーネ役オズボーンは平板な歌唱。時折、ビブラートが気になる。

アダルジーザ役のOlveraは美しい透明な歌声。ただバルトリと一緒に歌うと、線が細く、表現力が稚拙に聴こえる。

フィナーレは、ステージから本物の火がゴォッと上がって、ノルマとポリオーネは焼死。
その後もしばらく煙かった。

演出は好みではなかったけれど、バルトリのノルマが聴けたのは忘れ難い思い出。

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来年は、聖霊降臨祭、夏の音楽祭共に、バルトリがロッシーニの「チェネレントラ」を歌う案内が出ていた。
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ザルツブルク音楽祭2013 ローマ歌劇場「ナブッコ」 [オペラ(海外)]

Giuseppe Verdi : Nabucco
Groses Festspielhaus

LEADING TEAM
Riccardo Muti, Musikalische Leitung

BESETZUNG
Zeljko Lucic, Nabucco
Dmitry Belosselskiy, Zaccaria
Anna Pirozzi, Abigaille
Francesco Meli, Ismaele
Sonia Ganassi, Fenena
Saverio Fiore, Abdallo
Simge Buyukedes, Anna
Luca Dall’Amico, Il Gran Sacerdote

Orchestra e Coro del Teatro dell'Opera di Roma

******
8/29(木) 21:00~0:00頃

ムーティ指揮ローマ歌劇場管弦楽団の「ナブッコ」(演奏会形式)。

オーケストラはド派手なゴージャス感ある演奏。
ですが指揮者がムーティさんとあって、キレ良く、キリッと引き締まっている。
旧き良きイタリアを感じさせるレトロで豪華な音色。

ひときわ甲高い音色をピッコロを奏でるオジサンが、上下左右と激しく動いているのが面白く、笑いがこみあげてきた。
オケ全体がのびのびと自由に演奏している。
さすがは感情表現が巧みなイタリアのオケだと感心!

アビガイッレ役は、Tatiana Serjanが急病のためキャンセル。
急遽、ナポリ出身の若手歌手Pirozziが代役。
2007年頃から歌劇場で歌っている歌手らしい。
迫力のあるドラマティクな歌声で、立派な歌唱。
ただ他の歌手が譜面なしで歌っている中、一人、譜面を見て歌っているので、やはり表現力的に代役であることは否めない。

オーケストラの後ろの合唱団の前、中央には、合唱指揮者のGabbianiさんが座って、スコアをめくっていらした。
合唱団は迫力のある綺麗な歌声。
「黄金の翼に乗って」は繰り返しなしの1回のみだった。

コンサート形式なので、歌手は、オケの前の椅子に座り、出番が来ると、立ち上がってその場で歌うだけ。
オペラというよりも、あくまで歌声と音楽を楽しむコンサート。

ナブッコ役ルチッチさんは、ヴェルディオペラ26作品中22作品を歌っているという朗々たるヴェルディ・バリトン。
フェネーナ役ガナッシさんは線は細いが美しい歌声。

2014年のローマ歌劇場日本公演の「ナブッコ」にも、同じく、ベロセルスキー(ザッカーリア役)、セルジャン(アビガイッレ役)、ソニア・ガナッシ(フェネーナ役)が出演する。

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