東京春祭 歌曲シリーズ vol.16 [オペラ(国内)]
東京春祭 歌曲シリーズ vol.16
エリーザベト・クールマン(メゾ・ソプラノ)〜愛と死をうたう
■出演
メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ
■曲目
リスト:
私の歌は毒されている S289
昔、テューレに王がいた S278
ワーグナー:
《ヴェーゼンドンク歌曲集》 より
温室にて
悩み
夢
エルダの警告~逃れよ、ヴォータン(舞台祝祭劇《ラインの黄金》 より)
リスト:
私は死んだ (《愛の夢》第2番 S541-2 ) (ピアノ・ソロ)
グルック:
ああ、われエウリディーチェを失えり
(歌劇《オルフェウスとエウリディーチェ》 より)
〜〜〜休 憩〜〜〜
リスト:
愛し合うことは素晴らしいことだろう S314
シューマン:
彼に会ってから (《女の愛と生涯》 op.42 より)
リスト:
われ汝を愛す S315
シューマン:
私にはわからない、信じられない (《女の愛と生涯》 op.42 より)
満足 (《子供の情景》 op.15 より)(ピアノ・ソロ)
やさしい友よ、あなたは見つめる (《女の愛と生涯》 op.42 より)
私の心に、私の胸に (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
子守歌 D.498
シューマン:
あなたは初めての悲しみを私に与えた (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
夜の曲 D.672
死と乙女 D.531
精霊の踊り D.116
小人 D.771
(アンコール)
リスト:3人のジプシー
日本歌曲:さくらさくら (三ツ石潤司 編曲)
リスト:愛とは?
*******
先週、「ワルキューレ」で怖いフリッカを見事に歌ったクールマンのリサイタル。
表現力豊かな美声の歌声で、素晴らしかった。
歌心にあふれた美しいドイツ語の発音、声量豊かな深みのある、清んだ美しい歌声に終始、魅了された。
高音から低音までの声域も広く、あたかも身体にPAが埋め込まれてでもいるかのような豊かな響きの歌声。
力むことなく強音も弱音も美しくたっぷりと歌い上げる。
多彩な表現力の歌唱で熱演。
歌詞が理解できなくても、クールマンの歌声と表情で、喜びも悲しみも伝わってくる。
恋する乙女、母、畏敬の女神、傷心の夫、孤独な寡婦、死神、精霊・・・と、ズボン役も女役も演じ歌える華ある歌手。
一瞬たりとも飽きさせないプログラムだった。
ワーグナーの「エルダの警告」は圧巻。
鳥肌が立つような神秘的な歌声でまさに神の歌声。
昨年の春祭「ラインの黄金」でも2階R側に登場したクールマンが、真横で歌った時には、畏怖の歌声にドキドキさせられ、感動させられた。
グルックの「ああ、われエウリディーチェを失えり」の最後の傷心の表情のクールマンにも心揺さぶられた。
アンコールの「さくらさくら」は、美しい日本語で雅な雰囲気。
歌い終わったクールマンが会場で座って聴いていらした編曲者に手を差し伸べて紹介していた。
当初は全曲、休憩なしで歌う予定だったようで、プログラムの冒頭には「芸術的な観点から、本日の公演は、休憩なしで演奏いたします。またプログラムを一つの流れとしてお楽しみいただきたいという出演者の意向により、最後まで拍手はお控え下さい・・・」と書かれていた。
が、開演前の放送で、「リハーサルの結果、休憩を入れることになりました」とプログラム進行が変わった。
当初は休憩なしで全曲、歌うつもりだったという驚異的なスタミナに感心しきり。
クールマンの歌声を初めて聴いたのは、新国立劇場の2009年1月公演「こうもり」のオルロフスキー公爵。男装の麗人の美声に魅せられた。
続いて2010年8月のザルツブルク音楽祭で、ムーティ指揮のグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオ役。美しいオルフェオに感動。
2012年10月〜11月のウィーン国立歌劇場の来日公演「アンナ ボレーナ」ではスメトン役。
グルベローヴァ目当てで2回、観に行ったけれど、クールマンも素晴らしかった。
そして2014年4月「ラインの黄金」のエルダ、2015年4月「ワルキューレ」のフリッカと、華ある女神の美声に魅了された。
本日はTVカメラが入っていました。
2015年6月25日(木)AM5:00〜のNHK BS「クラシック倶楽部」で放映されるそうです。
エリーザベト・クールマン(メゾ・ソプラノ)〜愛と死をうたう
■出演
メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ
■曲目
リスト:
私の歌は毒されている S289
昔、テューレに王がいた S278
ワーグナー:
《ヴェーゼンドンク歌曲集》 より
温室にて
悩み
夢
エルダの警告~逃れよ、ヴォータン(舞台祝祭劇《ラインの黄金》 より)
リスト:
私は死んだ (《愛の夢》第2番 S541-2 ) (ピアノ・ソロ)
グルック:
ああ、われエウリディーチェを失えり
(歌劇《オルフェウスとエウリディーチェ》 より)
〜〜〜休 憩〜〜〜
リスト:
愛し合うことは素晴らしいことだろう S314
シューマン:
彼に会ってから (《女の愛と生涯》 op.42 より)
リスト:
われ汝を愛す S315
シューマン:
私にはわからない、信じられない (《女の愛と生涯》 op.42 より)
満足 (《子供の情景》 op.15 より)(ピアノ・ソロ)
やさしい友よ、あなたは見つめる (《女の愛と生涯》 op.42 より)
私の心に、私の胸に (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
子守歌 D.498
シューマン:
あなたは初めての悲しみを私に与えた (《女の愛と生涯》 op.42 より)
シューベルト:
夜の曲 D.672
死と乙女 D.531
精霊の踊り D.116
小人 D.771
(アンコール)
リスト:3人のジプシー
日本歌曲:さくらさくら (三ツ石潤司 編曲)
リスト:愛とは?
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先週、「ワルキューレ」で怖いフリッカを見事に歌ったクールマンのリサイタル。
表現力豊かな美声の歌声で、素晴らしかった。
歌心にあふれた美しいドイツ語の発音、声量豊かな深みのある、清んだ美しい歌声に終始、魅了された。
高音から低音までの声域も広く、あたかも身体にPAが埋め込まれてでもいるかのような豊かな響きの歌声。
力むことなく強音も弱音も美しくたっぷりと歌い上げる。
多彩な表現力の歌唱で熱演。
歌詞が理解できなくても、クールマンの歌声と表情で、喜びも悲しみも伝わってくる。
恋する乙女、母、畏敬の女神、傷心の夫、孤独な寡婦、死神、精霊・・・と、ズボン役も女役も演じ歌える華ある歌手。
一瞬たりとも飽きさせないプログラムだった。
ワーグナーの「エルダの警告」は圧巻。
鳥肌が立つような神秘的な歌声でまさに神の歌声。
昨年の春祭「ラインの黄金」でも2階R側に登場したクールマンが、真横で歌った時には、畏怖の歌声にドキドキさせられ、感動させられた。
グルックの「ああ、われエウリディーチェを失えり」の最後の傷心の表情のクールマンにも心揺さぶられた。
アンコールの「さくらさくら」は、美しい日本語で雅な雰囲気。
歌い終わったクールマンが会場で座って聴いていらした編曲者に手を差し伸べて紹介していた。
当初は全曲、休憩なしで歌う予定だったようで、プログラムの冒頭には「芸術的な観点から、本日の公演は、休憩なしで演奏いたします。またプログラムを一つの流れとしてお楽しみいただきたいという出演者の意向により、最後まで拍手はお控え下さい・・・」と書かれていた。
が、開演前の放送で、「リハーサルの結果、休憩を入れることになりました」とプログラム進行が変わった。
当初は休憩なしで全曲、歌うつもりだったという驚異的なスタミナに感心しきり。
クールマンの歌声を初めて聴いたのは、新国立劇場の2009年1月公演「こうもり」のオルロフスキー公爵。男装の麗人の美声に魅せられた。
続いて2010年8月のザルツブルク音楽祭で、ムーティ指揮のグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオ役。美しいオルフェオに感動。
2012年10月〜11月のウィーン国立歌劇場の来日公演「アンナ ボレーナ」ではスメトン役。
グルベローヴァ目当てで2回、観に行ったけれど、クールマンも素晴らしかった。
そして2014年4月「ラインの黄金」のエルダ、2015年4月「ワルキューレ」のフリッカと、華ある女神の美声に魅了された。
本日はTVカメラが入っていました。
2015年6月25日(木)AM5:00〜のNHK BS「クラシック倶楽部」で放映されるそうです。