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ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2015 「マノン・レスコー」 [オペラ(海外)]

Manon Lescaut 

pera in four acts

Composer Giacomo Puccini · Libretto after Abbé Prévost's novel "Histoire du Chevalier Des Grieux et de Manon Lescaut" by Ruggiero Leoncavallo, Marco Praga, Domenico Oliva, Luigi Illica, Giuseppe Giacosa, Giulio Ricordi and Giuseppe Adami
In Italian with German surtitles | New Production

Munich Opernfestspiele
Tuesday, 28 July & Friday, 31. July 2015
08:30 pm – 11:20 pm
Nationaltheater

Musikalische Leitung: Alain Altinoglu
Inszenierung: Hans Neuenfels
Bühne: Stefan Mayer
Kostüme: Andrea Schmidt-Futterer

Manon Lescaut: Kristine Opolais
Lescaut: Markus Eiche
Il cavaliere Renato Des Grieux: Jonas Kaufmann
Geronte di Ravoir: Roland Bracht
Edmondo Dean Power
L'oste Christian Rieger
Il maestro di ballo Ulrich Reß
Un sergente Christoph Stephinger
Un lampionaio Petr Nekoranec
Un commandant eEvgenij Kachurovsky
Un musico Rachael Wilson

Bayerisches Staatsorchester
Chorus of the Bayerische Staatsoper

*****

7/28と7/31の「マノン・レスコー」を鑑賞しました。

やっぱり何度見てもカウフマンは素晴らしいです!
ネトレプコ同様、カウフマンもオペラ歌手兼役者で、演技も歌も本当に上手い。
おまけに声良し、ルックスも良しで、情熱的に歌うのですから、魅了されてしまいます。
ドタキャンばかりするけれど、実演が素晴らしいので、結局はどんな我がままもみんな許せてしまうのですよね~(笑)。

最終幕フィナーレのマノンが死ぬ場面なんて、カウフマンは手の指先までふるわせてのきめ細やかな演技で、俳優顔負けの熱演。
歌唱力がない歌手がオーバーアクションをされると白けさせられるけれど、カウフマンは表現力豊かな歌声で素晴らしいので、心底、感動させられました。

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マノン・レスコー役はラトヴィア生まれのオポライス。
指揮者ネルソンスの奥様で、今回のオペラ・フェスティバルでも蝶々夫人とマノン・レスコーの2演目のタイトルロールを演じる活躍ぶり。
最低音が出にくそうだったけれど、美人なので役柄にはあっていた。
個人的にはそう好きな声質でもないけれど、まあまあと言ったところでした。

演出は、かのノイフェルスの奇異な演出で、全体的に基本は黒白モノトーンの舞台。
ネズミ、鳥、ネコ、猿・・みたいな動物や狩人がぞろぞろと出てくる動物ワールド(?)。
奇異な演出の意図は理解できなかったけれど、カウフマンが素晴らしかったので、それだけで十分満足です。

1回目(7/28)の鑑賞時の席は、オケピット横のProszeniumsloge(前桟敷)というボックス席の最上階。

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客席への行き方がわからなかったので、係りの人に尋ねたら、案内してくれ、部屋のカギを開けてくれました。
中に入ると絵画や鏡が飾られた小さなリビング。

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奥にドアが2つあり、左側はクローゼット、右側の扉はボックス席へと続きます。
ボックス席には椅子が4脚並んでおり、ゆったりと見ることができました。
ほぼステージ真横からの鑑賞ですが、舞台がすぐ間近でオペラグラスなしでもよく見えました。

客席から見たステージはこんな感じです。

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去年、歌劇場のバックステージツアーに参加した時、この前桟敷席は、下段が芸術監督用、中断は劇場総監督用、私が見た上段ボックスは重要なスポンサー用のプレミアムサークルボックスで、通常、一般の人が購入できない客席だと説明を受けました。
多分、二度と座ることのない客席ですので、貴重な体験ができました!

2回目に鑑賞した7/31は、オペラ・フェスティバル最終日でしたので、歌劇場前の広場に大スクリーンが設置され、「Oper für alle」というライブビューイングが行われました。

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公演終了後は、出演者たちが、劇場外の広場前に姿を現し、最後は、いっせいに風船を飛ばして、今年のオペラ・フェスティバルがお開きとなりました。

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ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2015 「ドン・カルロ」 [オペラ(海外)]

Don Carlo

Opera in five acts

Composer Giuseppe Verdi · Text by Camille du Locle after the Italian five act version of 1886 and 1867
In Italian with German surtitles

Munich Opernfestspiele
Monday, 27. July 2015 & Thursday, 30 July, 2015
06:00 pm – 10:30 pm
Nationaltheater

Musikalische Leitung: Asher Fisch
Inszenierung, Bühne, Kostüme und Lichtkonzept: Jürgen Rose
Mitarbeit InszenierungFranziska Severin LichtMichael Bauer ChöreSören Eckhoff

Philipp II, König von Spanien: René Pape
Don Carlos, Infant von Spanien: Alfred Kim
Rodrigo, Marquis de Posa: Simone Piazzola
Der Großinquistor: Rafal Siwek
Ein Mönch: Goran Jurić
Elisabeth von Valois: Anja Harteros
Die Prinzessin Eboli: Anna Smirnova
Tebaldo, Page Elisabeths: Eri Nakamura
Der Graf von Lerma: Francesco Petrozzi
Ein königlicher Herold: Francesco Petrozzi
Stimme vom Himmel: Golda Schultz

******

フォンテンブローの森の場面付きの全5幕。
前半は第1幕~3幕までの2時間10分超で一気に上演し、後半は第4幕~5幕を約90分。

2015年7月27日と30日の2回、鑑賞しましたが、パーペ(フィリッポ二世)、ハルテロス(エリザベッタ)、スミルノヴァ(エボリ公女)が最高に素晴らしかった!
この3人、欧米の歌劇場で何度も歌い演じているだけ持ち役とあって、これ以上は望めないと思えないほどの素晴らしさ。
歌唱の上手さだけではなく、演技にも深みがあり引き込まれた。

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ドン・カルロ役はヴァルガスの代役。
アルフレッド・キムは歌うのに精一杯で、他の歌手に比べると、表現力や演技は稚拙で、まるで演奏会形式で歌っているかのよう。
重唱でも一人、声が飛んで来ず、まだこれからといった感じです。
他の歌手が良かっただけに残念です。

私が今までみたドン・カルロ役で一番、素晴らしいと思ったのが、やっぱりカウフマン!
どうせならカウフマンが代役で歌ってくれたら良かったのに・・・と思ってしまいました。

キーンリサイドの代役でロドリーゴを歌ったシモーネ・ピアッツォーラはとても良かった。
バイエルン専属歌手の中村恵理さんものびのびと歌っていて、今回も大活躍。

ユルゲン・ローズの演出は奇をてらわないモノトーンを基調にしたオーソドックスなもの。
とはいうものの、第1幕でカルロと二人で合っていたエリザベッタが咎められて、付き人の伯爵夫人と別れる場面。
ここで、すでにフィリッポ二世とエボリが互いに目配せをし、2人の関係が早々にあったことを暗示させられる演出で、細かな所で意外性があったりした。
結局、エボリ公女はフィリッポ二世とカルロの二股ということになるのでしょうか?
これほど早くからエリザベッタが裏切られていたのか思うと、なおさら哀れに思えた。
ハルテロスの凛とした美しさと、はかなげな風情が、同役にとても合っていて、心揺さぶられた。

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ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2015 「エフゲニー・オネーギン」 [オペラ(海外)]

Eugene Onegin

Information
Lyrical scenes in three acts (seven pictures)

Composer Peter Tschaikowsky · Peter I. Tchaikovsky and Konstantin Shilovsky after Alexander Pushkin's verse novel
In Russian with German surtitles

Munich Opernfestspiele
Sunday, 26, July, 2015
Wednesday, 29. July 2015 &
07:00 pm – 10:00 pm
Nationaltheater

Musikalische Leitung: Leo Hussain
Inszenierung: Krzysztof Warlikowski
Bühne und Kostüme: Małgorzata Szczęśniak
Licht: Felice Ross
Choreographie: Saar Magal DramaturgiePeter Heilker DramaturgieMiron Hakenbeck ChorSören Eckhoff

Larina: Heike Grötzinger
Tatjana: Anna Netrebko
Olga: Alisa Kolosova
Filipjewna: Elena Zilio
Eugen Onegin: Mariusz Kwiecien
Fürst Gremin: Günther Groissböck
Ein Hauptmann: Evgenij Kachurovsky
Saretzki: Günther Groissböck
Triquet: Ulrich Reß
Lenski: Pavol Breslik

******

ネトレプコ主演の「エフゲニー・オネーギン」、7/26と7/29の2回鑑賞しました。

ロシア出身のネトレプコがロシア・オペラをロシア語で歌ったら水を得た魚のよう。
ネトレプコが圧巻の歌唱と演技力で素晴らしいタチアーナを演じてくれました。
スケール感のある余裕の歌唱で、内気な田舎娘から貫禄の気品ある公爵夫人まで見事に歌い演じて、まさに大女優にしてディーヴァです。!
顔の表情、目の動き、仕草、演技と細やかな演技にまで行き届いています。

第一幕の田舎娘タチアーナ (歌劇場HPより)

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「手紙の場面」での迫真の一人舞台。
広い舞台を縦横に動き回っての、情熱的な圧巻の歌声は感動的で涙させられました。 (歌劇場HPより)

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最低音から最高音までの音域の広さと表現力ある見事な歌唱に感服。
弱音でありながらも豊かな情感ある歌声で、魅了されました。
そのうえ余裕の演技で、誕生日の場面ではケーキの生クリームを指にとって5~6口食べていた!

演出は、「ルチア」と同じくクシシュトフ・ワルリコウスキ演出の現代読み替え版。
開演前から、スロットマシーンや、ビヤガードが並ぶ舞台には、合唱団や出演歌手が勢ぞろい。

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舞台上にあるテレビでは、冒頭の場面では1994年リレハメル・オリンピックのフィギュア女子金メダリスト、オクサナ・バイウルがチャイコフスキーの「白鳥の湖(黒鳥)の音楽にのって演技する映像が、続いて「手紙の場面」の乳母に手紙を託すあたりでは、アポロ月面着陸の映像が映っていた。

タチアーナの誕生日で、オネーギンとダンスをしたタチアーナ。
一見、太めに見えるネトレプコだけれど、脚がすらりして細いのにはびっくり!
素敵なおみ足です!! (歌劇場HPより)

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第2幕開演前の舞台はステージ上にベッドがあり、カウボーイハットの男性がいるだけ。

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レンスキーとオネーギンがこの同じベッドにいて、そこで決闘するという奇抜な演出。
有名なポロネーズは、レンスキーの死体をシーツで包んで運び出す男性カウボーイのダンスにとってかわった。
最終幕の公爵邸の客も女装の男性ばかりで、チャイコフスキーがホモセクシャルであったことを暗示するような演出でした。

オネーギン役のクヴィエチェンは歌は上手いのだけども、ネトレプコの迫真の演技のもとでは、影が薄かった。
レンスキー役は、ルチアに続いて連日出演のBreslik。 歌も上手く、美声だけれども、やはりネトレプコに食われて印象が薄い。

レオ・フセイン指揮のオケは、暗めの渋い響きがロシア的なドラマティックな演奏。

演出は変わっていましたが、とにもかくにも大女優&歌手のネトレプコに魅了された公演でした!

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ミュンヘン・オペラ・フェステイバル2015 「ランメルモールのルチア」 [オペラ(海外)]

Lucia di Lammermoor

Composer Gaetano Donizetti · Libretto by Salvatore Cammarano after Walter Scott's novel "The Bride of Lammermoor"
In Italian with German surtitles | New Production

Munich Opernfestspiele
Saturday, 25. July 2015
07:00 pm – 10:05 pm
Nationaltheater

Musikalische Leitung:Oksana Lyniv
Inszenierung:Barbara Wysocka
Bühne: Barbara Hanicka
Kostüme: Julia Kornacka

Lord Enrico Ashton: Dalibor Jenis
Lucia Ashton: Diana Damrau
Sir Edgardo di Ravenswood: Pavol Breslik
Lord Arturo Bucklaw: Emanuele D'Aguanno
Raimondo Bidebent: Alexander Tsymbalyuk
Alisa: Rachael Wilson
Normanno Dean Power

Bayerisches Staatsorchester
Chorus of the Bayerische Staatsoper

******

今年もミュンヘン・オペラ・フェステイバルへ行ってきました。

ダムラウのルチアを観るのは、2011年のMETの来日公演以来だったが、素晴らしかった。
完璧なまでのテクニックと色彩感ある情感豊かな歌声で、恋する乙女からから悲嘆にくれ狂気にいたる娘を見事に演じ、涙を誘われた。

グラスハーモニカの涼やかな音色とダムラウの研ぎ澄まされた清らかな歌声がよく合っていて本当に美しい。

エドガルド役のパヴォル・ブレスリクはがとても良い歌声で上手い。
翌日の「エフゲニー・オネーギン」にも出演し、ネトレプコと共演していたので、連日の出演。
昨年は、「ルクレツィア・ボルジア」でグルベローヴァと共演していた。若手ながら大活躍の歌手のよう。

エンリーコ役は、今年3月の新国の「マノン・レスコー」でレスコーを歌ったイェニス。

指揮者はまだお若そうな小柄な女性でした。

クシシュトフ・ワルリコウスキ演出の舞台は、前衛的なバイエルンらしく、現代版の読み替え演出でかなり奇異。
1950年代~60年代のハリウッド映画に出てきそうなレトロな舞台。
エドガルドはジェームズ・ディーンのように革ジャン姿で、タバコに口にくわえ、巨大なアメ車みたいな車で登場。
みんなピストルをバンバン打ち鳴らし、ウェストサイド・ストーリーのような対立する両家のようなストーリーだった。

冒頭は、ルチアの母(?)の葬儀の場面から始まり、黙役のルチアと思われる少女が、時折、登場する。

演出はともかくダムラウの美声を聴くことができて満足です。

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東京春祭 歌曲シリーズ vol.16 [オペラ(国内)]

東京春祭 歌曲シリーズ vol.16
エリーザベト・クールマン(メゾ・ソプラノ)〜愛と死をうたう

■出演
メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ

■曲目
リスト:
 私の歌は毒されている S289
 昔、テューレに王がいた S278

ワーグナー:
 《ヴェーゼンドンク歌曲集》 より
  温室にて
  悩み
  夢
 エルダの警告~逃れよ、ヴォータン(舞台祝祭劇《ラインの黄金》 より)

リスト:
 私は死んだ (《愛の夢》第2番 S541-2 ) (ピアノ・ソロ)

グルック:
 ああ、われエウリディーチェを失えり
 (歌劇《オルフェウスとエウリディーチェ》 より)

〜〜〜休 憩〜〜〜

リスト:
 愛し合うことは素晴らしいことだろう S314

シューマン:
 彼に会ってから (《女の愛と生涯》 op.42 より)

リスト:
 われ汝を愛す S315

シューマン:
 私にはわからない、信じられない (《女の愛と生涯》 op.42 より)
 満足 (《子供の情景》 op.15 より)(ピアノ・ソロ)
 やさしい友よ、あなたは見つめる (《女の愛と生涯》 op.42 より)
 私の心に、私の胸に (《女の愛と生涯》 op.42 より)

シューベルト:
 子守歌 D.498

シューマン:
 あなたは初めての悲しみを私に与えた (《女の愛と生涯》 op.42 より)

シューベルト:
 夜の曲 D.672
 死と乙女 D.531
 精霊の踊り D.116
 小人 D.771

(アンコール)
リスト:3人のジプシー
日本歌曲:さくらさくら (三ツ石潤司 編曲)
リスト:愛とは?

*******

先週、「ワルキューレ」で怖いフリッカを見事に歌ったクールマンのリサイタル。
表現力豊かな美声の歌声で、素晴らしかった。

歌心にあふれた美しいドイツ語の発音、声量豊かな深みのある、清んだ美しい歌声に終始、魅了された。
高音から低音までの声域も広く、あたかも身体にPAが埋め込まれてでもいるかのような豊かな響きの歌声。
力むことなく強音も弱音も美しくたっぷりと歌い上げる。
多彩な表現力の歌唱で熱演。
歌詞が理解できなくても、クールマンの歌声と表情で、喜びも悲しみも伝わってくる。
恋する乙女、母、畏敬の女神、傷心の夫、孤独な寡婦、死神、精霊・・・と、ズボン役も女役も演じ歌える華ある歌手。
一瞬たりとも飽きさせないプログラムだった。

ワーグナーの「エルダの警告」は圧巻。
鳥肌が立つような神秘的な歌声でまさに神の歌声。
昨年の春祭「ラインの黄金」でも2階R側に登場したクールマンが、真横で歌った時には、畏怖の歌声にドキドキさせられ、感動させられた。

グルックの「ああ、われエウリディーチェを失えり」の最後の傷心の表情のクールマンにも心揺さぶられた。

アンコールの「さくらさくら」は、美しい日本語で雅な雰囲気。
歌い終わったクールマンが会場で座って聴いていらした編曲者に手を差し伸べて紹介していた。

当初は全曲、休憩なしで歌う予定だったようで、プログラムの冒頭には「芸術的な観点から、本日の公演は、休憩なしで演奏いたします。またプログラムを一つの流れとしてお楽しみいただきたいという出演者の意向により、最後まで拍手はお控え下さい・・・」と書かれていた。
が、開演前の放送で、「リハーサルの結果、休憩を入れることになりました」とプログラム進行が変わった。
当初は休憩なしで全曲、歌うつもりだったという驚異的なスタミナに感心しきり。

クールマンの歌声を初めて聴いたのは、新国立劇場の2009年1月公演「こうもり」のオルロフスキー公爵。男装の麗人の美声に魅せられた。

続いて2010年8月のザルツブルク音楽祭で、ムーティ指揮のグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオ役。美しいオルフェオに感動。

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2012年10月〜11月のウィーン国立歌劇場の来日公演「アンナ ボレーナ」ではスメトン役。
グルベローヴァ目当てで2回、観に行ったけれど、クールマンも素晴らしかった。

そして2014年4月「ラインの黄金」のエルダ、2015年4月「ワルキューレ」のフリッカと、華ある女神の美声に魅了された。

本日はTVカメラが入っていました。
2015年6月25日(木)AM5:00〜のNHK BS「クラシック倶楽部」で放映されるそうです。

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東京春祭ワーグナー・シリーズ 《ワルキューレ》 (4/4) [オペラ(国内)]

東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.6『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》
(演奏会形式/字幕・映像付)

■出演
指揮:マレク・ヤノフスキ

ジークムント:ロバート・ディーン・スミス
フンディング:シム・インスン
ヴォ―タン:エギルス・シリンス
ジークリンデ:ワルトラウト・マイヤー
ブリュンヒルデ:キャサリン・フォスター
フリッカ:エリーザベト・クールマン
ヘルムヴィーゲ:佐藤路子
ゲルヒルデ:小川里美
オルトリンデ:藤谷佳奈枝
ヴァルトラウテ:秋本悠希
ジークルーネ:小林紗季子
ロスヴァイセ:山下未紗
グリムゲルデ:塩崎めぐみ
シュヴェルトライテ:金子美香

管弦楽:NHK交響楽団 (ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:田尾下 哲

■曲目
ワーグナー:舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》
(全3幕/ドイツ語上演/字幕・映像付) ※ 上演時間:約4時間50分(休憩2回含む)

*******

ヤノフスキ指揮、N響の「ワルキューレ」。
昨年に続き、ゲストコンサートマスターがキュッヒルさんのうえ、歌手もバイロイト歌手をはじめとする大変、豪華な顔ぶれ。

フンディング役のインスン氏だけは譜面台が用意されていたが、その他は、歌い慣れているのか暗譜で、表情豊かな熱演の歌声で、最後まで息もつかせぬ素晴らしさだった!

贅沢な歌手陣が勢ぞろいした中、ひときわ輝いていたのは、マイヤーさんの圧巻の歌唱と演技。
第一声から美しいドイツ語と表情豊かな歌声に惚れ惚れ。
迫真の歌声に何度も心揺さぶられ、感動させられた。
当初のキャスト変更による代役でしたが、本当に嬉しい代役!!
よくぞ日本に来て歌ってくれたことと、ただただ感謝と感動を憶えた。

昨年はエルダで美声を聴かせてくれたクールマン、今年は恐妻フリッカを見事に歌い演じ、素晴らしかった。
オーストリア出身のクールマンも美しいドイツ語と表現力のある歌唱で感服。

ディーン・スミス、キャサリン・フォスター、シリンスもさすがの充実した歌唱で、本当に贅沢な歌手が揃いもそろった公演で、素晴らしかった。

シンプルな映像のみのコンサート形式でしたが、キュッヒルさんをゲストコンサートマスターに迎えたN響はキレ良い、ドラマティックな演奏で雄弁に奏でていた。
ヤノフスキ指揮のウネリある迫力の豪壮感ある演奏に高揚感を憶え、ロマンティックな甘美なメロディに天にも昇る心持。

キュッヒルさんの気迫のこもったシャープな弓さばきがお見事。
上体を大きく揺らしてのキュッヒルさんにあおられてか、格調高い、深みのある壮麗なハーモニーをN響が一体となって奏でた素晴らしい演奏。

各幕終わるごとに、ゴッーと湧き起こる大歓声の嵐。
新国のオペラ公演でもこれほどの大歓声は聴いたことがない。
飯守さんも観に来られていた。

最終幕のエンディングでは、ヤノフスキさんの腕がまだ下されていないうちにごく一部で拍手が起こった。すぐに止んで、再度、静寂が戻ったが、ちょっと残念。

カーテンコールで一番の賛辞を受けていたのはマイヤーさんでした!
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サイトウ・キネン・フェスティバル松本 「ファルスタッフ」 [オペラ(国内)]

サイトウ・キネン・フェスティバル
ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」
8月22日(金)開演19:00~

出演:
サー・ジョン・ファルスタッフ:クイン・ケルシー
フォード:マッシモ・カヴァレッティ
フェントン:パオロ・ファナーレ
アリーチェ・フォード:マイテ・アルベローラ
ナンネッタ:モーリーン・マッケイ
クイックリー夫人:ジェーン・ヘンシェル
メグ・ページ:ジェイミー・バートン
バルドルフォ:キース・ジェイムソン
ピストーラ:デイヴィッド・ソアー
ドクター・カイウス:ラウール・ヒメネズ
合唱:SKF松本合唱団

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:ロバート・ペルジオーラ
照明:リック・フィッシャー

******

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今年のサイトウ・キネンのオペラはファビオ・ルイージが指揮するということで松本へ行ってきました。

ルイージが指揮するオペラを観るのは、2011年のMET来日公演以来です。
ルイージの巧みな指揮のもと、スマートで格調高いヴェルディを堪能。
歌手もオーケストラもハイレベルで、どこかのイタリア歌劇場の来日公演かと思ってしまうほどでした。

サイトウ・キネン・オーケストラの演奏は初めて聴きましたが、日本のオーケストラとは思えないくらい上手いですね。
コンマスは矢部さん。その後ろには豊嶋さんのお姿も。
大音量の豪壮なメロディあり、ピアニッシモのロマンティックなメロディありと、終始、明晰、美音のハーモニーを奏で、ルイージの緻密なテンポの緩急にも乱れることの巧みな演奏に感心。

デイビッド・ニース演出の舞台は、予算はかかっていないけれど、オーソドックスなメルヘンな舞台。
下手にいじくりまわしていないのがこれまた好ましい。
第2幕のフォード家のキッチンには、ブルー&ホワイトのお皿がいっぱい並んだ英国カントリー調の大きな飾り戸棚が鎮座し、見ているだけで楽しく、素敵だった。

歌手は、皆、とても良かった。
ケルシーはファルスタッフ役は初挑戦だとか。
歌声は立派で良かったけれど、2013年のミラノ・スカラ座来日公演で、悪人だけれど愛すべきファルスタッフを演じたアンブロージョ・マエストリに比べると、まだ表情も演技も硬くて、時折、怒った姿が怖すぎる感。
演技と表情で笑いのツボをとるのはまだこれからでしょうか。

フォード役はスカラ座の時と同じく、マッシモ・カヴァレッティで、こなれた歌と演技も素晴らしかった。
第2幕の「これは夢か、 まことか」の大熱唱に、歌い終わる前から盛大な拍手が起こるほど。

アルベローラ、ヘンシェル、バートンの女性陣は、皆、とても良かった。
クイックリー夫人のヘンシェルは2010年5月の新国立劇場「影のない女」の乳母役でも聴いているが、脇役ながらも存在感のある歌手で面白い。

ナンネッタ役のマッケイは、2009年の小澤征爾音楽塾オペラ「ヘンゼルとグレーテル」で眠りの精と露の精を歌った歌手。
本当に可憐で、妖精役がよく似合う。
ファルスタッフでも最終幕は妖精の仮装。
高音が美しく、素敵な歌手です。

フェントンはスティーヴン・コステロの急遽の代役でファナーレ。
2013年の新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」のフェルランド役を聴いている。
この方もさわやかな歌声と好印象のルックスで、こうした役柄がよく合っています。

歌手もオケも良かったけれど、でも今回の一番の功績はやはりルイージ。
ルイージが指揮するオペラを見られただけで、松本に行った甲斐がありました。

この日は、NHKのカメラが入り、録画しておりましたので、そのうちTVで放映されるかと思います。
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ミュンヘン・オペラ フローレス「セビリアの理髪師」 [オペラ(海外)]

Munich Opera Festival 2014
Wednesday, 30 July 2014  7.00 p.m. - app. 10.10 p.m.

Il barbiere di Siviglia
Gioachino Rossini

Nationaltheater

Cast

Musikalische Leitung Paolo Carignani
Inszenierung Ferruccio Soleri
Bühne Carlo Tommasi
Kostüme Ute Frühling
Chor Stellario Fagone

Graf Almaviva Juan Diego Flórez
Bartolo Renato Girolami
Rosina Kate Lindsey
Figaro Rodion Pogossov
Basilio Peter Rose
Fiorello Andrea Borghini
Ambrogio Leonard Bernad
Berta Hanna-Elisabeth Müller
Ein Offizier Dean Power

Bayerisches Staatsorchester
The Chorus of Bayerische Staatsoper

*******

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   ↑
(バイエルン国立歌劇場FBの写真より)

フローレス、本当に素晴らしかった!
輝かしい歌声と突き抜けるような高音。
コメディアン顔負けの演技と表情で、何度も大笑いさせられた。
これまで見た「セビリアの理髪師」の中では最高に楽しく、素晴らしい公演だった。

昨年のザルツブルクでのリサイタルもそうだったけれど、フローレスは冒頭からあっという間に観客を引き込んで虜にしてしまう。
最終幕最後のフローレスのアリアのなんと素晴らしいこと!
超絶技巧を駆使したアリアに感銘を受け、熱狂的な観客の拍手が長く続き、これで終わってしまう演出だったのかと勘違いしてしまったほど。
実際は、フローレスが鳴り止まない拍手を制して、大団円のフィナーレが続き終了した。

観客が一体となって大笑いさせられ、感動の渦に巻き込んでしまう天才的スター、フローレスに脱帽。
世界一のテノール歌手ですね!

そんなフローレスと共演しているせいか、その他の歌手も絶好調で、好演。
ロジーナ役はMETの若手スター、ケイト・リンジー。線は細いけれど、暖かみのある美声。

そしてバジリオ役のピーター・ローズは昨晩のオックス男爵に次いで連日の出演なのに、昨晩以上の芸達者な演技と歌声で、フローレスと共に、笑わせてくれた。

指揮者は、日本でもお馴染みのカリニャーニさん。
躍動感ある生き生きとした音楽でわくわくさせられた。

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これで今年のミュンヘン・オペラ・フェスティバルの鑑賞も大満足のうちに終了しました。
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ミュンヘン・オペラ 「ばらの騎士」 [オペラ(海外)]

Munich Opera Festival 2014
Tuesday, 29 July 2014 6.00 p.m. - app. 10.30 p.m.

Der Rosenkavalier
Opera • Richard Strauss
In German

Nationaltheater

Cast
Musikalische Leitung Constantin Trinks
Nach einer Konzeption von Otto Schenk
Jürgen Rose
Chöre Sören Eckhoff

Die Feldmarschallin Soile Isokoski
Der Baron Ochs auf Lerchenau Peter Rose
Octavian Alice Coote
Herr von Faninal Martin Gantner
Sophie Golda Schultz
Jungfer Marianne Leitmetzerin Ingrid Kaiserfeld
Valzacchi Ulrich Reß
Annina Heike Grötzinger
Ein Polizeikommissar Christoph Stephinger
Der Haushofmeister bei der Feldmarschallin Dean Power
Der Haushofmeister bei Faninal / Ein Wirt Kevin Conners
Ein Notar Christian Rieger
Ein Sänger Fabio Sartori
Drei adelige Waise Rachael Wilson
Yulia Sokolik
Elsa Benoit
Eine Modistin Mária Celeng
Ein Tierhändler Matthew Grills

Bayerisches Staatsorchester
The Chorus of Bayerische Staatsoper

*****

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(バイエルン国立歌劇場FBより)

ミュンヘンで生まれ、バイエルン国立歌劇場の音楽監督も務めたR.シュトラウスの「ばらの騎士」を鑑賞。
演出はオットー・シェンク。
プルミエは、1972年4月20日で、カルロス・クライバーが指揮し、1979年公演はDVDでもお馴染。
演出だけではなく、舞台・衣装も当時と同じユルゲン・ローズ。

昨今の前衛的な演出もあれば、40年以上前の伝統的な演出も上演しているのがバイエルン国立歌劇場の面白いところ。

旧き良き時代の華麗な舞台、調度品にも小物にもこだわった優美な演出が、古びて見えるどころか逆に新鮮。
最近はここまでお金のかかった綺麗な舞台は見ることが少なくなりましたので、美しい音楽と共に、耳だけではなく目でも癒されました。

購入したプログラムも当時のものらしく、頁をめくると「1979年 ミュンヘン」と記載されていてびっくり。昔と同じ物なのですね。
内容は充実しています。
「ばらの騎士」制作にあたってのR.シュトラウスやホフマンスタールの往復書簡等も載っていて興味深いもの。

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元帥夫人が年を取りすぎていたり、オクタヴィアンが美少年というよりも、貫禄のおば様だったりと見た目のギャップはありましたが(笑)、それを気にしなければ、歌手は皆、歌も演技も上手く、とても良かった。

元帥夫人役のイソコスキが、第1幕フィナーレで、モハメッドに銀のバラが入っている箱をオクタヴィアンに届けるよう歌う「da drin ist die silberne Ros’n・・・」と弱音かつ高音で長く伸ばして歌う個所に感動。

ゾフィーは昨年11月末にパーヴォ&ドイツカンマーフィルの「フィデリオ」でマルツェリーネを歌ってくれたシュルツ。 歌声は美しい。
オックス男爵は芸達者のピーター・ローズ。2010年の東京春祭「パルジファル」のグルネマンツ役でも好演。
指揮者は新国立劇場の2008年「ドン・ジョヴァンニ」や2012年「ラ・ボエーム」でも指揮したトリンクス。 躍動感ある音楽で素敵だった。オーケストラも十八番ならでは上手さ。

「ルクレツィア」「運命の力」と現代的な演出が続いた後だっただけに、伝統ある演出はやはり優美で素晴らしいと、至福のひと時を堪能しました。

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ミュンヘン・オペラ カウフマン 「運命の力」 [オペラ(海外)]

Munich Opera Festival 2014
Monday, 28 July 2014  6.00 p.m. - app. 9.45 p.m.

La forza del destino
(Giuseppe Verdi)

Musikalische Leitung Asher Fisch
Inszenierung Martin Kušej
Bühne Martin Zehetgruber
Kostüme Heidi Hackl
Licht Reinhard Traub
Produktionsdramaturgie Benedikt Stampfli
Olaf A. Schmitt.
Chöre Sören Eckhoff

Il Marchese di Calatrava / Padre Guardiano Vitalij Kowaljow
Donna Leonora Anja Harteros
Don Carlo di Vargas Ludovic Tézier
Don Alvaro Jonas Kaufmann
Preziosilla Nadia Krasteva
Fra Melitone Renato Girolami
Curra Heike Grötzinger
Un alcade Christian Rieger
Mastro Trabuco Francesco Petrozzi
Un chirurgo Rafał Pawnuk

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

*****

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昨年のザルツブルクでの「ドン・カルロ」と同じく、カウフマン&ハルテロス・コンビの「運命の力」。

ドン・アルヴァーロ役は、ルックス良し、歌良し、演技良しの、全てにおいて申し分のないカウフマン。
地元ミュンヘン出身とあって大人気。
ステージに登場するだけで、オーラ満載で、目が釘付けになります。
陰影のあるテノールでとても良い声で、おまけに上手い。
すかっと抜けるような高音も素晴らしく、役者のような歌手ですね。
もう観られただけ、聴けただけでも幸せといった感じで、素晴らしいひと時でした(笑)。

レオノーラ役のハルテロスも以前よりも更に歌唱に磨きがかかり、カウフマンに負けない存在感。
力強いのに透明な凛とした歌声。
ピアニッシモで歌う抒情的な歌声も美しく、スラリとした清楚な美しい容姿と相まって、涙誘われます。

プレツィオジッラ役は、2012年の東京春祭「タンホイザー」のヴェーヌスや2008年のウィーン来日公演「ロベルト・デヴリュー」でグルベローヴァの恋敵を歌ったクラスティーヴァ。

演出は、マルティン・クシェイの新演出(フランツ・ヴェルフェル版)。
現代版「運命の力」で理解し難い演出でしたが、奇異な演出についてはこの際、考えないようにして見ていました。
歌手が素晴らしければそれで良いのです(笑)。

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TVカメラが入っていましたが、ドイツでは放映されるのでしょうか。
NHKでも放映してくれると良いのですが、たいてい音楽祭と言うと、バイロイトかザルツブルクが多いので、無理でしょうか・・・。

帰国後に知ったのですが、カウフマンは、3回の公演のうち、最終日の7/31の方は病気でキャンセルしていたようです。
7/28の公演を観られたことは、本当にラッキーでした。

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来シーズンのバイエルンでは、カウフマンはネトレプコと共演して「マノン・レスコー」を歌う予定。世界中のカウフマンファン、ネトレプコファンが集結して、ものすごいチケット争奪戦になりそうです。
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