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ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2015 「エフゲニー・オネーギン」 [オペラ(海外)]

Eugene Onegin

Information
Lyrical scenes in three acts (seven pictures)

Composer Peter Tschaikowsky · Peter I. Tchaikovsky and Konstantin Shilovsky after Alexander Pushkin's verse novel
In Russian with German surtitles

Munich Opernfestspiele
Sunday, 26, July, 2015
Wednesday, 29. July 2015 &
07:00 pm – 10:00 pm
Nationaltheater

Musikalische Leitung: Leo Hussain
Inszenierung: Krzysztof Warlikowski
Bühne und Kostüme: Małgorzata Szczęśniak
Licht: Felice Ross
Choreographie: Saar Magal DramaturgiePeter Heilker DramaturgieMiron Hakenbeck ChorSören Eckhoff

Larina: Heike Grötzinger
Tatjana: Anna Netrebko
Olga: Alisa Kolosova
Filipjewna: Elena Zilio
Eugen Onegin: Mariusz Kwiecien
Fürst Gremin: Günther Groissböck
Ein Hauptmann: Evgenij Kachurovsky
Saretzki: Günther Groissböck
Triquet: Ulrich Reß
Lenski: Pavol Breslik

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ネトレプコ主演の「エフゲニー・オネーギン」、7/26と7/29の2回鑑賞しました。

ロシア出身のネトレプコがロシア・オペラをロシア語で歌ったら水を得た魚のよう。
ネトレプコが圧巻の歌唱と演技力で素晴らしいタチアーナを演じてくれました。
スケール感のある余裕の歌唱で、内気な田舎娘から貫禄の気品ある公爵夫人まで見事に歌い演じて、まさに大女優にしてディーヴァです。!
顔の表情、目の動き、仕草、演技と細やかな演技にまで行き届いています。

第一幕の田舎娘タチアーナ (歌劇場HPより)

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「手紙の場面」での迫真の一人舞台。
広い舞台を縦横に動き回っての、情熱的な圧巻の歌声は感動的で涙させられました。 (歌劇場HPより)

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最低音から最高音までの音域の広さと表現力ある見事な歌唱に感服。
弱音でありながらも豊かな情感ある歌声で、魅了されました。
そのうえ余裕の演技で、誕生日の場面ではケーキの生クリームを指にとって5~6口食べていた!

演出は、「ルチア」と同じくクシシュトフ・ワルリコウスキ演出の現代読み替え版。
開演前から、スロットマシーンや、ビヤガードが並ぶ舞台には、合唱団や出演歌手が勢ぞろい。

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舞台上にあるテレビでは、冒頭の場面では1994年リレハメル・オリンピックのフィギュア女子金メダリスト、オクサナ・バイウルがチャイコフスキーの「白鳥の湖(黒鳥)の音楽にのって演技する映像が、続いて「手紙の場面」の乳母に手紙を託すあたりでは、アポロ月面着陸の映像が映っていた。

タチアーナの誕生日で、オネーギンとダンスをしたタチアーナ。
一見、太めに見えるネトレプコだけれど、脚がすらりして細いのにはびっくり!
素敵なおみ足です!! (歌劇場HPより)

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第2幕開演前の舞台はステージ上にベッドがあり、カウボーイハットの男性がいるだけ。

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レンスキーとオネーギンがこの同じベッドにいて、そこで決闘するという奇抜な演出。
有名なポロネーズは、レンスキーの死体をシーツで包んで運び出す男性カウボーイのダンスにとってかわった。
最終幕の公爵邸の客も女装の男性ばかりで、チャイコフスキーがホモセクシャルであったことを暗示するような演出でした。

オネーギン役のクヴィエチェンは歌は上手いのだけども、ネトレプコの迫真の演技のもとでは、影が薄かった。
レンスキー役は、ルチアに続いて連日出演のBreslik。 歌も上手く、美声だけれども、やはりネトレプコに食われて印象が薄い。

レオ・フセイン指揮のオケは、暗めの渋い響きがロシア的なドラマティックな演奏。

演出は変わっていましたが、とにもかくにも大女優&歌手のネトレプコに魅了された公演でした!

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