SSブログ

ミュンヘン・オペラ グルベローヴァ「ルクレツィア・ボルジア」 [オペラ(海外)]

Lucrezia Borgia
Opera • Gaetano Donizetti
Sung in Italian with German surtitles

Nationaltheater

Cast

Musikalische Leitung Paolo Arrivabeni
Regie Christof Loy
Bühne Henrik Ahr
Kostüme Barbara Drosihn
Licht Joachim Klein
Choreographische Mitarbeit Thomas Wilhelm
Dramaturgie Andrea Schönhofer
Yvonne Gebauer
Chor Stellario Fagone

Don Alfonso John Relyea
Donna Lucrezia Borgia Edita Gruberova
Gennaro Pavol Breslik
Maffio Orsini Silvia Tro Santafé
Jeppo Liverotto Joshua Stewart
Don Apostolo Gazella Christian Rieger
Ascanio Petrucci Andrea Borghini
Oloferno Vitellozzo Matthew Grills
Gubetta Goran Jurić
Rustighello Dean Power
Astolfo Tareq Nazmi

Bayerisches Staatsorchester
The Chorus of Bayerische Staatsoper

******

DSC08844 (480x640).jpg


2012年秋のウィーン国立歌劇場の来日公演「アンナ・ボレーナ」が、グルベローヴァの聴き納めと思っておりましたが、まだ諦めきれず、夏休みを利用してミュンヘンに行ってきました。

これに先立つ5月、グルベローヴァが足を骨折し、ウィーンでの「ノルマ」を全公演キャンセルしたとのニュースを聞いた時には、ミュンヘンもダメかもしれない・・・と意気消沈しましたが、幸い6月末のチューリッヒから復活した模様。
そしてミュンヘンでは、そんなアクシデントがあったことを全く感じさせない迫真のルクレツィアを歌い、本当に素晴らしかったです。

清澄な美しい歌声は本当に神様からの贈り物。
ソプラノ好きな私にとっては、世界一美しい歌声に思え、透明な美声を聞けるだけで幸せでした。
その上、驚異のテクニックと感情細やかな表現力は圧巻。
時折、目に涙を浮かべてながら歌っているのか、グルベローヴァの目の光と迫真の演技に心揺さぶられました。
フィナーレの「この若者は私の息子でした」の感情表現豊かな歌声にはただただ涙。
お年を召されたとはいえ、女王グルベローヴァはまだまだ健在です。

共演のジェンナーロを歌った若手テノール、Pavol Breslikもとても良かったです。

ロベルト・デヴリューと同じく、クリストフ・ロイの演出はところどころ不可解。
でもグルベローヴァが歌ってくれるのなら、演出なんてどうでもよいので、深く考えないことにし、グルベローヴァの一挙手一投足を追い続けました。

大熱演のルクレツィア終演後のカーテンコールでは、グルベローヴァのバイエルン国立歌劇場出演40周年記念を祝うサプライズの式典も!
Intendantの Nikolaus Bachler氏と Kunstministerの Ludwig Spaenle氏がステージに登場し、グルベローヴァに花束と記念品を贈呈。
グルベローヴァもスピーチで喜びを語っていました。

(バイエルン国立歌劇場のFBの写真より)

4.png


5.png


こちらに写真がいろいろと出ています。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10152568550903794.1073741913.180609043793&type=3

プログラムに挟み込まれていたリーフレットによると、グルベローヴァは1974年11月23日にバイエルン国立歌劇場に夜の女王でデビュー。
その後の40年間でバイエルンでは285演目に出演しているとか。
主だった役柄の出演回数と、写真が載っていました。

1978年10月30日プルミエ 「魔笛」の夜の女王 11回
1980年4月20日 プルミエ「後宮からの逃走」コンスタンツェ 18回
1984年12月12日プルミエ 「ナクソス島のアリアドネ」ツェルビネッタ 13回
1985年11月29日プルミエ 「マノン(マスネー)」 11回
1991年10月19日プルミエ 「ランメルモーアのルチア」 33回
1995年10月30日プルミエ 「アンナ・ボレーナ」 27回
2000年5月24日プルミエ 「清教徒」 エルヴィラ 26回
2004年1月19日プルミエ 「ロベルト・デヴリュー」エリザベッタ 41回
2006年1月21日プルミエ 「ノルマ」 28回
2009年2月25日プルミエ「ルクレツィア・ボルジア」 ルクレツィア 22回

「セビリアの理髪師」ロジーナ 28回
「ドン・ジョヴァンニ」 ドンナ・アンナ 10回
「椿姫」 ヴィオレッタ 5回
「ばらの騎士」ゾフィー2回
他コンサート等10公演。

バイエルンだけでもこれだけの多彩な演目を歌い、成功してきたグルベローヴァ。本当に素晴らしい歌手です。
私はオペラファンになったのが遅かったので、最近のごく一部しか見ておらず、悔やまれます。

カーテンコールでは、熱狂的な拍手の中、グルベローヴァは何度(10回近く?)も呼び戻され、30分位は大歓声が続きました。

DSC08970 (640x480).jpg


バイエルンで愛されたグルベローヴァの晴れある記念式典に同席できたことは、一生の良い思い出になりました。

グルベローヴァが歌い続けている限り、これからも応援していきたいと思います♪
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2014 トーマス・ハンプソン・リサイタル [オペラ(海外)]

Festival Song Recital Thomas Hampson
Lieder by Richard Strauss
Sunday, 27 July 2014   11.00 a.m.
Nationaltheater

Bariton Thomas Hampson
Piano Wolfram Rieger
Violine (Notturno) Yamei Yu

Richard Strauss(1864-1949) :

Himmelsboten
Heimliche Aufforderung
Freundliche Vision
Traum druch die Dammerung
Die Nacht
Mein Herz ist stumm, mein Herz ist kalt
Sehnsucht
Befreit
Morgen

(Pause)

Notturno
Vom Kunftigen Alter
Und dann nicht mehr
Im Sonnenschein
アンコール 3曲

*****

2年ぶりに訪れたミュンヘン・オペラ・フェスティバル。
まず最初に聴いたのは、トーマス・ハンプソンのリサイタル。
ハンプソンの歌声を聴くのは、昨年、ザルツブルクの「ドン・カルロ」以来です。

プログラムは、バイエルン国立歌劇場ゆかりのオールR.シュトラウスの歌曲。
ハンプソンは、ピアニストのリーガーと組んですでにCDも出しているだけあって、ハリのある歌声で情感豊かに歌い上げていた。
歌いながらため息をついたり、遠くを恋い焦がれるように見上げたりと表情豊かな歌唱。
リーガーのピアノも詩情豊かで美しい。

さすがにハンプソンも寄る年波には勝てず(人のことは言えませんが・・・)、
時折、楽譜を見て歌う時には眼鏡をかけていた。
鳴りやまぬ拍手にこたえて、アンコールは3曲。

DSC08841 (640x480).jpg


終演後、楽屋口の前を通ったら女性ファンでいっぱい。
見ていたら、ハンプソン(アメリカ人)は、ドイツ語もフランス語もとても流暢。
フランス人マダムとはフランス語で、ドイツ人とはドイツ語で、冗談を言いながら和気あいあいと会話をし、気軽にサインや写真撮影に応じていた。
堪能な語学力に感心。
ダンディーな容姿と気さくな人柄にも引き付けられました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。